劇団若草附属養成所 2008年度卒業公演
劇団若草附属養成所 2008年度卒業公演
             作/清水 邦夫    演出/新見 真琴 (ハーフムーン・シアター・カンパニー)

  あたし、初めて東京へやってきました。
  あたしがこれから生活するところは、秋艸堂というお家。
  主の名は會津八一。
  まだ一度もお会いしたことはありません。
  早稲田大学の先生をしてらっしゃること、偉い歌人であること、
  それ以外のことはなにも知りません。
  そうそう、先生の仇名は電光石火、
  なんでも電光石火の如くとつぜん怒りだすそうです。

  今日は昭和七年五月十八日、あたしの新しい出発の日。


2009年2月11日(水・祝)〜15日(日) 劇団若草アトリエにて上演致しました。






◇會津 八一 (あいづ やいち)

明治14年8月1日、新潟市の古町通生まれ。
早稲田大学卒業後、英語教師として教鞭を執りますが、その後、私学に美術史研究の場を作るべく
早稲田大学文学部の教授となり、東洋美術史を講じました。
学問的領域は、東洋美術史のほか、英文学、俳諧史、民俗学と幅広く、
同時に独自の書を創り上げた書家であり、歌人としても高い評価を得ています。


ところが、性格は「電光石火」と呼ばれるほど短気。本質的には、他人を思いやるとてもいい人柄なのですが、
不器用な性格のため、普段はそれを表に出せず、秋艸堂(しゅうそうどう)の弟子たちを困らせている様子が、
この作品の中では描かれています。


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